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着物の格による分類

着物の格による分類。「格」というのは要はフォーマル度。格が高い着物はフォーマルな席で着ます


振袖(ふりそで)〜振袖にもいろいろ種類があるんだよ〜

袖の長い着物が振袖
振袖は未婚女性が着るもの

このくらいなら、現代の日本人でも知ってる常識ですよね

成人式で振袖を着る人が多いので、
もしかすると現代女性にとっては振袖が1番身近な着物かもしれません


現代では、振袖は未婚女性の第一礼装という位置づけです

今、売られている振袖のほとんどは礼装用(フォーマル用)ですが、
実はフォーマル度の低い振袖(普段用の振袖)もあるんですよ

いや、「あったんですよ」と言うべきかな?

着物を日常的に着ていた時代には、
独身の若い女の子が普段着に着るようの振袖がありました


では、振袖のフォーマル度は
どこでチェックすればいいのかというと・・・

1.振袖の袖の長さ

振袖には、大振袖、中振袖、小振袖という分類があります
袖の長さ(袖丈)による分類なので、わかりやすいですね

Wikipediaによりますと、
大振袖は袖丈114cm前後、中振袖は袖丈100cm前後、
小振袖は袖丈85cm前後とのことです

大振袖と中振袖はフォーマル用の振袖で、
小振袖がおしゃれ用の振袖です

ちなみに、小振袖は既婚者が着ても問題ないそうです
(普段着だから、おしゃれで長い袖の着物を着るのは自由ってこと)


袖の長さ以外では・・・

2.着物の柄

振袖のフォーマル度は着物の柄によっても変わってきます
柄っていうか、柄の入り方かな?(いや、柄も関係あるけど・・・)

着物には「格の高い柄」というのがあって、
そういう柄が入ってるとフォーマル度が上がるらしい・・・
でも、私がここで言いたいのはそういう事ではないです(笑)


私が言いたいのは、着物の柄の入り方
縫い目の部分で柄が途切れているか、つながっているか?です

縫い目で柄がつながっているのを絵羽といいます

縫い目で柄がつながってるなんて、よく考えてみればすごいことですよね

なので当然、縫い目の部分で柄がつながっているほうが
格が高い(フォーマル度が高い)です


絵羽によるフォーマル度判断方法は振袖だけでなく、
袖の短い(っていうか普通丈の)着物にも言えることです

っていうか、普通丈の着物は柄の入り方でフォーマル度が決まります

なので、柄の入り方によるフォーマル度判断基準を知りたい方は、
留袖訪問着付け下げ小紋なども参考になさってくださいね


普段用の振袖(小振袖)は、アンティーク着物などでよく見かけます

着物ライフをもっと早くはじめていれば、
そういうアンティーク振袖も堂々と楽しめたのにな〜と思っています(笑)


留袖(とめそで)〜黒留袖と色留袖&留袖の見分け方〜

留袖(とめそで)は、既婚女性の第一礼装です

留袖には、黒留袖(くろとめそで)と色留袖(いろとめそで)があります
黒留袖と色留袖の違いは簡単で、地色が黒かその他の色かです

黒留袖と色留袖をわざわざ区別するのは、着るTPOが違うからです


黒留袖(くろとめそで)

既婚女性の礼装でもっとも格が高い(フォーマル度が高い)のが黒留袖です

黒留袖には通常、家紋を5つ入れます(五つ紋)
前の両胸に2ヶ所、後ろは背中の中心と両袖 あわせて3ヶ所

家紋は数が多く入るほど格が高くなり、五つ紋(いつつもん)が最高です

格の高い着物ほど着る機会が限られてしまうのですが、
黒留袖を着る機会もものすごく限られています

黒留袖は、結婚式などで招く側がきる着物です
主催者側がきる着物です

なので、自分の子供・孫の結婚式に着る場合がほとんどだと思います

親族の結婚式の場合、どのくらいの親族まで黒留袖を着るかは、
その土地の習慣などによっても変わってくるようですので、
親族間で話し合われてあわせるのがいいと思います

最近は仲人さんをたてた結婚式は減っていますが、
仲人をたてている場合は、仲人さんも黒留袖を着ます


黒留袖の見本・実例

 


色留袖(いろとめそで)

色留袖もかなり格の高い着物ですが、既婚女性の略礼装という位置づけらしいです

色留袖の場合は、家紋を入れる数で格を調整します

比較的幅広く着たい場合は、紋は1つにして、
しかも、染め紋ではなく縫い紋にするそうです

紋の数は、どんな時に着たいかで選びますが、
現代で色留袖を作る場合は、1つ紋で縫い紋にすることが多いそうです
(縫い紋の糸の色は、着物の色と同じ色にするそうです)

一方で、色留袖に五つ紋を入れると、黒留袖と同格になります

同格にはなりますが、見た目で黒留袖ではないのははっきりわかるので、
黒留袖に準じる立場、黒留袖の代わりという立場じゃないかと思います


色留袖の見本・実例

 


未婚女性の色留袖

色留袖は、未婚女性も着ることができます

「○十歳を過ぎたのに振袖なんて・・・」と気になる場合は、
色留袖(場合によっては訪問着)を着てもいいと思います

でも、私はたとえ○十歳でも堂々と振袖を着ていいと思いますけどね

まぁ私がいいと思ってもご本人がいいと思わなければ意味ないので、
気になる方は色留袖とか訪問着でも失礼にはあたりません
(結婚式の場合は格にはご注意ください)



留袖とは〜留袖の見分け方〜

着物の知識がない人にとっては、「留袖は既婚女性の第一礼装」とか言われても、
どういう着物が留袖というのかわかりませんよね

なので、着物を見た時に「これは留袖だ!」と判断するには
どこを見ればいいのかについて書きたいと思います


まず、留袖というのは裾にしか模様がありません

そして、縫い目の部分も柄がつながっています
これを「絵羽」と言います


↓この着物の写真を見てください

模様は裾の部分にしか入っていませんね?
(上のほうにある3つの丸いのは紋(家紋)です。柄じゃないです)

そして、裾の模様は右から左まできれいにつながって描かれていますね?

これが留袖です


正式には、留袖は比翼仕立てという仕立て方になるのですが、
最近では比翼仕立てにはせず、結婚式の時には重ね衿をつけることが多いようです
(色留袖の場合ですね。黒留袖は比翼仕立てで仕立てましょう)

比翼仕立てとは、衿・袖口・振り・裾だけに別の羽二重や一越縮緬の布をつけて
二枚着ているように見せる仕立て方のことです

比翼仕立てにしない留袖は、厳密には留袖でなくなり、
訪問着と同格になるそうです

どういう用途で色留袖を着るかにもよりますが、
きちんと格式が欲しい場合は、色留袖でも三つ紋以上で比翼仕立て(比翼の色は白)
あんまり格式ばって欲しくない場合は、一つ紋(縫い紋)で比翼仕立てにしない
というのが良いようです


訪問着(ほうもんぎ)〜訪問着の見分け方〜

留袖についで格の高い着物(フォーマルな着物)が訪問着(ほうもんぎ)です

訪問着は既婚女性、未婚女性ともに着ることができます


訪問着にもいろいろなタイプがあり、
左の写真のように柄の多い訪問着もあれば、
右の写真のように柄が控えめな訪問着もあります

 

訪問着の着用イメージ
  



訪問着とは〜訪問着の見分け方〜

留袖もそうですが、訪問着も柄の入り方で決まります

訪問着とは、裾に大きな絵羽模様があり、上半身にも柄がある着物です
絵羽模様:縫い目があってもつながってる模様

↓この写真のような柄の入り方が典型的な訪問着です

裾(すそ)は縫い目でも柄がつながって描かれています(絵羽)

写真のように着物を開いた状態で後ろから見ると、
右下がりに描かれていることが多いです

また、右袖の後ろ〜背中部分に、左袖の前〜左胸部分にも
つながった柄が描かれています
この部分は絵羽になっていたり、いなかったりします


別にこの部分にしか柄が入ってはいけないわけではなく、
柄の多い訪問着もあります

柄が多いと、↓こんな感じです

もっと柄の多いものもありますよ


あと、袷の訪問着の場合は、八掛(はっかけ)という着物の裏地も
表地と同じような生地(共布:ともぬの)で作られます

表の模様が裏にもつながっている感じで作られたりするみたいです
そうでない場合もありますが、とにかく八掛は訪問着の場合はセットで作られるものです

なので、訪問着を買った時に、自分で八掛を選んだりはしません


でも、どう見ても訪問着なのに、八掛が普通の着物と同じようなものもあります

もともとついてた八掛が気に入らない場合は、好きなのつけるとか?
もしくは、ちょっとカジュアルダウンする感覚でかえるとか?
もしくは、お値段の安いの訪問着は八掛を作るのを省略してるとか?

とにかく、八掛が普通の着物と同じような生地だからという理由で、
訪問着として着れなくなるということはないようです


付け下げ(つけさげ)〜付け下げの見分け方〜

付け下げ(つけさげ)は、格の高さ(フォーマル度の高さ)で訪問着に次ぐ着物です
一般的には訪問着よりも模様が小ぶりで少なく、落ち着いたものが多いです

ただ、ややこしい事に、まるで訪問着のような付け下げも存在するんですよねぇ

訪問着と付け下げは作り方が全然違うので、
自分で仕立てる場合は訪問着か付け下げかは、はっきりしていますが、
リサイクルなどで仕立てあがったものを買うときには区別がつきにくいこともあります


付け下げの見本写真1
 

左のが典型的な付け下げの感じです
模様の入っている位置は訪問着と同じだけど、小ぶりな模様

右はやや華やかな付け下げですね


それから、こんな付け下げもあります

付け下げの見本写真2
 

左は全体に入った格子模様+裾模様というタイプの付け下げ

右は同じ柄が繰り返されているので一見付け下げのようには見えませんが、
逆さになった柄がないので付け下げになります

こういう付け下げは、付け下げ小紋と呼ばれたりもします


付け下げは略礼装という位置づけなのですが、
一見付け下げに見えない着物は、普段(お買物とかのお出掛け)も着やすいですね


色無地(いろむじ)〜色無地は見分けやすいです(笑)〜

色無地とは、一色だけで染められた無地の着物です
無地ですから柄は入っていませんが、織りの模様があったりします

他の着物と違って、見分けるのも簡単です(笑)


色無地の見本写真
 

左右両方とも織りで柄が入っていますが、右の色無地は楓柄ですね〜


紋を入れれば略礼装になり、フォーマルな場にも着ていけます
(紋の数は一つ紋が多いです)

お子さんの入学式や卒業式などにぴったりな着物です
あと、お茶などの習い事をされている方も出番が多い着物のようです


紋の入っていない色無地であれば、普通のお出掛けにも着られます


小紋(こもん)〜小紋は洋服でいうとワンピース〜

小紋(こもん)とは、同じ柄が繰り返されてる模様の染めの着物で、
普段着の着物です
(着物の世界では、普段着とは言わず、街着とかおでかけ着っていうみたい)


友達とのお買物や食事など、普通のお出掛けにぴったりの着物です

洋服でいうとワンピースのようなものとよく言われます
普段着の中でもややきちんとした印象を与えるものって感じかな?

一応、普段着(おでかけ着)という位置づけですが、
柄や着物の質感によっては、少しフォーマルな場にも着ていけます


小紋とは〜小紋の見分け方〜

同じ柄が繰り返されてるのが小紋
もうちょっと詳しく書くと、逆さになってる柄もあるのが小紋です

上下対称な柄の場合は、逆さになってるかどうかもわかんないけど、
そういう上下対称な柄も小紋です

まぁ、逆さになってる柄があるかどうかはあんまり気にしなくていい気もする
全体に繰り返し柄のある着物は小紋感覚で着れます
柄が逆さになってない着物(厳密には小紋ではない着物)でもね


小紋の見本写真
 
 


 

小紋番外編:江戸小紋(えどこもん)

小紋の中には、江戸小紋(えどこもん)と呼ばれる種類の小紋があります

江戸小紋とは、遠めに見ると無地に見える小さな柄が一面に入った着物のことで、
色無地のような感覚で着ることができます



紬(つむぎ)〜昔は紬を着て家事してたんだよ〜

紬(つむぎ)というのは、織りの着物のことです
織りの着物というのは、糸を先に染めてから織るという作り方をする着物です

格(フォーマル度)で着物を分類する場合、格の高い順に
留袖、訪問着、付け下げ、色無地、小紋とありますが、
留袖〜小紋まですべて染めの着物(織ってから染める着物)です

紬(つむぎ)は、着物を日常的に着ていた時代の普段着です
かしこまらない気楽な普段着ですね

紬(つむぎ)は普段着とはいえ、正絹(しょうけん、100%シルク)です

紬(つむぎ)を着て家事をしちゃったりもするので、
紬は丈夫なものが多いです
そして、色柄は控えめ(地味)なものが多いですね


紬には地味なものが多いので、着物初心者にはあまり好まれません(笑)
小紋のほうが華やかで可愛いもん

でも、着物上級者になると「紬こそがおしゃれよ」って感じになるみたいですよ
もちろん、個人の好みもあるでしょうけど

有名な大島紬や結城紬など、かなり高価な紬(つむぎ)もあります
普段着だけど、ブランドですね


紬(つむぎ)の見本写真
 
 

柄はこんな感じに幾何学っぽい柄が連続してる事が多いですが、
飛び柄の紬(つむぎ)もあります

 

 


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